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学歴と文化資本

written by 齊藤 貴義 on

日本は、最近はだいぶ変化してきているとはいえ、まだまだ学歴が重視される社会です。スタートラインはみんな一緒。頑張って勉強すれば誰にでも受験 で成功するチャンスがある」。という言葉を耳にしたことはないでしょうか? 日本の学歴の価値は、この「誰でも努力すれば高い学歴が・・・」という社会通念によって支えられています。それだけ本人が「他より抜きんでた努力と実力によって」学歴を獲得したと思われるためです。しかし、本当に誰にでも平等に学歴が獲得できる可能性は開かれているのでしょうか?

学歴社会は誰にでも平等!?

まず最初に1つの統計結果を紹介しようと思います。

父親の職業と子供の大学ランク(単位は%)
就職問題研究会 1994年調査
(ホワイトカラーに管理職は含めていない)
大学の入試難易度(偏差値)
父親の職業
70〜
60〜69
50〜59
専門的職業
7.6
6.6
6.7
大企業の管理職以上
28.0
18.5
9.4
官公庁の管理職以上
2.3
6.6
4.7
中小企業の管理職以上
15.2
-
16.6
大企業のホワイトカラー
6.8
7.1
6.3
官公庁のホワイトカラー
3.8
4.3
4.1
中小企業のホワイトカラー
8.3
5.7
6.3
大企業のブルーカラー
-
2.8
3.7
中小企業のブルーカラー
2.3
4.7
6.7
官公庁のブルーカラー
-
-
1.4
農林漁業
-
3.3
1.8
自営業
17.4
14.2
22.9
その他
-
3.3
2.9
父親の学歴と子供の大学ランク(単位は%)
就職問題研究会 1994年調査
大学の入試難易度(偏差値)
父親の最終学歴
70〜
60〜69
50〜59
大学院
5.3
3.3
1.8
大学
61.4
38.9
26.2
短大・専門・高専
1.6
2.4
3.2
高校
23.5
37.9
47.2
中学
3.8
11.4
13.7
その他
-
-
0.8
無回答
3.8
5.7
6.5
母親の学歴と子供の大学ランク(単位は%)
就職問題研究会 1994年調査
(ホワイトカラーに管理職は含めていない)
大学の入試難易度(偏差値)
母親の最終学歴
70〜
60〜69
50〜59
大学院・大学
31.9
10.9
5.1
短大・専門・高専
20.5
18.0
14.5
高校
43.2
56.4
59.7
中学
-
9.5
13.7
その他
-
-
0.2
無回答
4.5
5.2
6.7

この結果を見てもわかるように、親の職業や学歴によって、どの学歴を得られるかに格差が存在します。この統計結果は、国立大学も私立大学も含めたものであるため、学費が払えない、などの理由で格差がでたとはいえません。また、親の職業との関係よりも、親の学歴との関係の方がより強いことも読みとれます。このような点から、単に、塾や教材にどれくらいお金をかけたかだけではない、別な理由も考えていく必要があると思います。それが、今から説明していく文化資本です。

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