Personal tools

Views

鬱病とは何か

written by 齊藤 貴義 on

もし自分がこうだったらと想像してみて。
自分の認識がゆがんでいくんだけど、
いつそうなるか予測がつかないの。
おまけに、どの認識がおかしくて、
どれが現実なのか区別もつかない。
押し寄せてくる気分に抵抗することもできず、
何かを説明するのにもゆがみきった
最悪の認識のほかに頼るものがない。
そんな状態で毎日を過ごさなくてはならないの。
(鬱病になったアメリカ人少女の言葉)

鬱病とは何か

生きていく中で人は誰しも、気分が落ち込んでしまったり、憂鬱な気分になったり、無気力になったり、絶望感にさいなまれることがあります。それは人として生 きていく以上は避けられないことであり、そのような障害を乗り越えていく人々もいます。その一方で、そのような鬱状態からなかなか抜けきることができず、 周囲からいくら励まされてもいっこうに気分が改善しない人もいます。そのような人々に対して「本人の意志が弱いからだ」「気の持ちようでいくらでも良くなるはずだ」「周囲が優しく励ませばじきに良くなる」・・・というように考える意見もいます。しかし、もしかしたらその人の鬱状態は医学的な問題を抱えているのかもしれません。

人間の脳の中には無数の神経回路が存在します。そしてその神経回路を移動する神経伝達物質にも様々な種類があり ます。近年の医学研究の成果によって、これらの神経伝達物質のうち、「セロトニン」などの量が減少すると、人は鬱状態になりやすくなるのではないかという説が立てられています。近年になって鬱病患者に処方されるようになった新しい抗うつ剤に「SSRI」(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれるもの があります。これはセロトニンの再取り込みを防止して脳内のセロトニン濃度を上げる薬で、鬱病患者に対して一定の治療成果を上げています。ということは、 鬱病患者の一部は元々何らかの原因で普通の人に比べて脳内のセロトニンの量のバランスを欠いていた可能性があります。鬱病は心の病である以前に、第一に神経の障害であり、医学的な救済策が必要とされているのです。

鬱病の症状

(1)抑鬱気分
(2)興味や喜びの喪失
(3)食欲の減退または増加
(4)睡眠障害(不眠または睡眠過多)
(5)精神運動の障害
(6)疲れやすさ・気力の減退
(7)強い罪責感
(8)思考力や集中力の低下

管理人も鬱病と診断されました

現在、僕が医師から処方されている薬は以下の通りです。

ハルシオン、マイスリー、アモバン、ドグマチール、レキソタン

アメリカ精神医学会『精神疾患の診断・統計マニュアル 第4版』 による大鬱病エピソードの診断基準

A.以下の症状のうち、5つ(またはそれ以上)が同じ2週間の間に存在し、病前の機能からの変化を起こしている:これらの症状のうち少なくとも1つは、(1)抑うつ気分または(2)興味または喜びの喪失である。

(1)その人自身の言明(例えば、悲しみまたは空虚感を感じる)か、他人の観察(例えば、涙を流しているように見える)によって示される、ほとんど1日中、ほとんど毎日の抑うつ気分
(2)ほとんど1日中、ほとんど毎日の、すべて、またはほとんどのすべての活動における興味、喜びの著しい減退(その人の言明、または他者の観察によって示される)
(3)食事療法をしていないのに、著しい体重減少、または体重増加(例えば、1ヶ月で体重の5%以上の変化)、またはほとんど毎日の、食欲の減退または増加
(4)ほとんど毎日の不眠または睡眠過多
(5)ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または制止(他者によって観察可能で、ただ単に落ち着きがないとか、のろくなったという主観的感覚ではないもの)
(6)ほとんど毎日の易疲労性、または気力の減退
(7)ほとんど毎日の無価値観、または過剰であるか不適切な罪責感(妄想であることもある)、(単に自分をとがめたり、病気になったことに対する罪の意識ではない)
(8)思考力や集中力の減退、または、決断困難がほとんど毎日認められる(その人自身の言明による、または、他者によって観察される)
(9)死についての反復思考(死の恐怖だけではない)、特別な計画はないが反復的な自殺念慮、自殺企図、または自殺するためのはっきりとした計画

B.症状は混合性エピソードの基準を満たさない。

C.症状は臨床的に著しい苦痛または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

D.症状は、物質(例:乱用薬物、投薬)の直接的な生理学的作用、または一般身体疾患(例:甲状腺機能低下症)によるものではない。

E.症状は死別反応ではうまく説明されない。すなわち、愛する者を失った後、症状が2ヶ月を越えて続くか、または、著明な機能不全、無価値観への病的なとらわれ、自殺念慮、精神病性の症状、精神運動制止があることが特徴づけられる。

タグ:


コメントをどうぞ

XHTML: You can use these tags: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">