神戸市須磨区連続殺傷事件の容疑者少年(14歳)
事件の経緯
平成9年2月10日・・・神戸市須磨区中落合の路上で小学6年生の女児2人が鈍器で殴られ、一人が負傷。
3月16日・・・須磨区竜が台の路上で小学4年生の女児が頭部を金づちで殴られて重体。十分後に、小学3年生の女児が腹をナイフで刺される。
3月23日・・・重体の女児が脳挫傷で死亡。
3月24日・・・兵庫県警須磨署に捜査本部。
5月24日・・・小学5年生の土師淳君が「おじいちゃんの家に行く」と言って家を出たまま行方不明になる。
5月27日・・・須磨区友が丘中学校の正門前で淳君の首が発見される。その後、近くの竜の山にあるケーブルテレビ中継局舎から残りの遺体が発見される。
6月4日・・・神戸新聞社に少年から手紙が届く。
6月28日・・・淳君殺害容疑で、捜査本部は淳君の顔見知りの14歳の少年を逮捕。少年は容疑事実をほぼ認める。
土師淳君の首の近くに添えられていた犯行声明
さあゲームの始まりです
愚純な警察諸君
ボクを止めてみたまえ
ボクは殺しが愉快でたまらない
人の死が見たくて見たくてしょうがない
汚い野菜共には死の制裁を
積年の大怨には流血の裁きを
SHOOLL KILLER
学校殺死の酒鬼薔薇
少年が神戸新聞社に送った文書
この前ボクが出ている時にたまたまテレビがついており、それを見ていたところ、報道人がボクの名前を読み違えて「鬼薔薇」(オニバラ)と言っているのを聞いた。
人 の名を読み違えるなどこの上なく愚弄な行為である。表の紙に書いた文字は、暗号でも謎かけでも当て字でもない。嘘偽りないボクの本命である。ボクが存在し た瞬間からその名がついており、やりたいこともちゃんと決まっていた。しかし悲しいことにぼくには国籍がない。今までに自分の名で人から呼ばれたこともな い。もしボクが生まれた時からボクのままであれば、わざわざ切断した頭部を中学校の正門に放置するなどという行動はとらないであろう。やろうと思えば誰に も気づかれずにひっそりと殺人を楽しむ事もできたのである。ボクがわざわざ世間の注目を集めたのは、今までも、そしてこれからも透明な存在であり続けるボクを、せめてあなた達の空想の中だけでも実在の人間として認めて頂きたいのである。それと同時に、透明な存在であるボクを造り出した義務教育と、義務教育 を生み出した社会への復讐も忘れてはいない。
だが単に復讐するだけなら、今まで背負っていた重荷を下ろすだけで、何も得ることができ ない。そこでぼくは、世界でただ一人ぼくと同じ透明な存在である友人に相談してみたのである。すると彼は、「みじめでなく価値ある復讐をしたいのであれば、君の趣味でもあり存在理由でもありまた目的でもある殺人を交えて復讐をゲームとして楽しみ、君の趣味を殺人から復讐へと変えていけばいいのですよ、そうすれば得るものも失うものもなく、それ以上でもなければそれ以下でもない君だけの新しい世界を作っていけると思いますよ。」
その言葉につき動かされるようにしてボクは今回の殺人ゲームを開始した。
しかし今となっても何故ボクが殺しが好きなのかは分からない。持って生まれた自然の性としか言いようがないのである。殺しをしている時だけは日頃の憎悪から解放され、安らぎを得る事ができる。人の痛みのみが、ボクの痛みを和らげる事ができるのである。
最後に一言
この紙に書いた文でおおよそ理解して頂けたとは思うが、ボクは自分自身の存在に対して人並み以上の執着心を持っている。よって自分の名が読み違えられたり、 自分の存在が汚される事には我慢ならないのである。今現在の警察の動きをうかがうと、どう見ても内心では面倒臭がっているのに、わざとらしくそれを誤魔化しているようにしか思えないのである。ボクの存在をもみ消そうとしているのではないのかね。ボクはこのゲームに命をかけている。捕まればおそらく吊るされるであろう。だから警察も命をかけろとまでは言わないが、もっと怒りと執念を持ってぼくを追跡したまえ。今後一度でもボクの名を読み違えたり、またしらけさせるような事があれば一週間に三つの野菜を壊します。ボクが子供しか殺せない幼稚な犯罪者と思ったら大間違いである。
−ボクには一人の人間を二度殺す能力が備わっている−
少年が自分の部屋で書いていた手記
H9・3・16 愛する「バモイドオキ神」様へ
今 日人間の壊れやすさを確かめるための「聖なる実験」をしました。その記念としてこの日記をつけることを決めたのです。実験は、公園で1人で遊んでいた女の子に「手を洗う場所はありませんか」と話しかけ、「学校にならありますよ」と答えたので案内してもらうことになりました。ぼくは用意していた金づちかナイ フかどちらで実験するか迷いました。最終的には金づちでやることを決め、ナイフはこの次に試そうと思ったのです。ぼくは「お礼を言いたいのでこっちを向い てください」と言いました。女の子がこちらを向いた瞬間、金づちを振りおろしました。2、3回殴ったと思いますが、興奮していてよく覚えていません。そのまま、階段の下に止めておいた自転車で走り出しました。途中、またまた小さな男の子を見つけ、あとを付けましたが、団地の中で見失いました。仕方なく進ん でいくと、また女の子が歩いていました。女の子の後ろに自転車を止め、公園を抜けて先回りし、通りすがりに今度はナイフで刺しました。自転車に乗り、家に 向かいました。救急車やパトカーのサイレンが鳴り響きとてもうるさかったです。ひどく疲れていたようなので、そのまま夜まで寝ました。「聖なる実験」がう まくいったことをバモイドオキ神様に感謝します。
H9・3・17 愛する「バモイドオキ神」様へ
朝、新聞を読むと昨日の「聖なる実験」のことが載っていたので驚きました。2人の女の子は死んでいなかったようです。人間というのは壊れやすいのか壊れにくいのかわからなかったけど、今回の実験で意外とがんじょうだということを知りました。
H9・3・23 愛する「バモイドオキ神」様へ
朝、母が「かわいそうに。通り魔に襲われた女の子が亡くなったみたいよ」と言いました。新聞を読むと、死因は頭部の強打による頭蓋骨の陥没だったそうです。金づちで殴った方は死に、おなかを刺した方は回復しているそうです。人間は壊れやすいのか壊れにくいのか分からなくなりました。容疑も傷害から殺人、殺人未 遂に変わりましたが、捕まる気配はありません。目撃された不審人物もぼくとかけ離れています。これというのも、すべてバモイドオキ神様のおかげです。これからもどうかぼくをお守り下さい。
H9・5・8 愛する「バモイドオキ神」様へ
ぼ くはいま14歳です。そろそろ聖名をいただくための聖なる儀式「アングリ」を行う決意をしなくてはなりません。ぼくなりに「アングリ」について考えてみました。「アングリ」を遂行する第一段階として学校を休むことを決めました。いきなり休んでは怪しまれるので、自分なりに筋書きを考えました。その筋書きは こうです。
少年が書いた「懲役十三年」という文書
いつの世も同じことの繰り返しである。止めようのないものは止められぬし、殺せようのないものは殺せない。時にはそれが、自分の中に住んでいることもある。「魔物」である。
仮定された「脳内宇宙」の理想郷で、無限に暗くそして深い腐臭漂う心の独房の中… 死霊の如く立ちつくし、虚空を見つめる魔物の目にはいったい何が見えているのであろうか。「理解」に苦しまざるを得ないのである。
魔物は、俺の心の中から、外部からの攻撃を訴え、危機感をあおり、あたかも熟練された人形師が、音楽に合わせて人形に踊りをさせているかのように俺を操る。それには、自分だったモノの鬼神のごとき「絶対零度の狂気」を感じさせるのである。到底、反論こそすれ抵抗などできようはずもない。こうして俺は追いつめられていく。「自分の中」に…
しかし、敗北するわけではない。行き詰まりの打開は方策でなく、心の改革が根本である。
大多数の人たちは魔物を、心の中と同じように外見も怪物的だと思いがちであるが、事実は全くそれに反している。通常、現実の魔物は、本当に普通な彼の兄弟や両親たち以上に普通に見えるし、実際そのように振る舞う。彼は徳そのものが持っている内容以上の徳を持っているかの如く人に思わせてしまう… ちょうど、蝋で作ったバラのつぼみやプラスチックでできた桃の方が、実物が不完全な形であったのに、俺たちの目にはより完璧に見え、バラのつぼみや桃はこういう風でなければならないと俺たちが思い込んでしまうように。
今まで生きてきた中で、敵とはほぼ当たり前の存在のように思える。良き敵、悪い敵、愉快な敵、不愉快な敵、破滅させられそうになった敵。しかし、最近、 このような敵はどれもとるに足りぬちっぽけな存在であることに気づいた。そして一つの「答え」が俺の脳裏を駆け巡った。
「人生において、最大の敵とは自分自身なのである」 魔物(自分)と闘う者は、その過程で自分自身も魔物になることがないよう気をつけねばならない。深淵をのぞき込むとき、その深淵もこちらを見つめているものである。
「人の世の旅路の半ば、ふと気がつくと、俺は真っ直ぐな道を見失い、暗い森に迷い込んでいた」
西鉄バスジャック事件の犯人(17歳)
事件の経緯
平成12年5月3日・・・1時35分 福岡行きの西鉄バスが九州自動車道太宰府インター付近で牛刀を持った17歳の少年に乗っ取られる
2時47分 「トイレ」と言って降車した女性が九州自動車道の非常電話で通報。女性が逃げたことを知った少年は、前方にいた女性を2、3度切りつけた。
3時08分 福岡県警からの手配で、山口県警が県下に緊急配備
3時10分 福岡県警、捜査本部を設置
3時34分 小郡インター付近で、乗客の看護婦がバスから飛び降りて脱出。少年は看護婦の背中を押した女性を切りつける。
3時37分 バスが山陽自動車道に入る
3時45分から4時40分 犯人が数回110番。「短銃を用意しろ」「女の子を人質に取っている」などと伝えた
4時20分 男性がバスから飛び降りて脱出。
4時30分 岡山県警、対策本部設置
5時25分 武田山トンネル付近で男性乗客4人を解放
6時34分 女性客1人解放
7時25分 女性客2人を解放。うち1人が間もなく死亡
10時2分 小谷サービスエリアでバスが停車。少年の要求に応じ給油
10時37分 少年の両親が説得のため到着。この間、女性客1人解放。この後、少年の要求に応じ簡易トイレ、食料などを差し入れ
5月4日午前零時35分 女性客1人解放
5時03分 広島県警とSAT(特殊急襲部隊)がバスの左右の窓から突入、人質10人を無事救出
少年の手記
何で僕はこんなことを書いているんだろう
さっき犯行声明文を出してきた
何か恐ろしいことを書いた気がする
僕は昔から怒ると何をするかわからないと言われたけれど
最近もう一人の別のが出てきた
そして僕に恐ろしいことをすすめる
人を殺せ 人を殺せ
だれか僕を止めてください
もう止まらない もう止まらない
父と母が少し気づいたようだ
僕が人を殺した時、自らの破滅によって
一生を終える
もう死ぬのか 人を殺すのか
今の僕は何なんだろうか
コレデオワリ コレデオワリ
スベテ サヨウナラ バーイ
3/4 PM18:15
